日本舞踊演目紹介

第1回 長唄 藤娘

作詞:勝井源八
作曲:四世杵屋六三郎
初演:文政九年(1826年)江戸中村座

大津絵の中にある藤の枝を担げた娘の姿を舞踊化したものでおさらい会などでも多く踊られる演目です。
坂東流では師範試験の課題曲として取り上げられている大切な曲の一つです。

小道具

塗笠 表が黒の漆で塗られている
藤の花枝 5本の花が下がっている
京草履  鼻緒は紅色の無地(紅絹緒)
手ぬぐい 絹を使用
扇    8本の塗骨の扇

舞台中央に松の木に絡む藤の花 上手(右側)には地方(三味線や囃子の演奏と唄)が座ります  

後見が演者の後ろで引き抜き(衣装替え)をする様子

塗笠をかぶり、赤い緒の草履を履き、藤の枝を肩に担げて登場

塗笠を手に踊る

手拭いを用いて表す切ない恋心の表現(くどき)

潮来出島 扇子を菖蒲や舟に見立てた踊り

華やかな手踊り(踊地)

最後にもう一度藤の枝を担げて(段切れ)

写真協力
佳穂乃、三千優、寿々風、扇璞、香々

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